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日本ワイン店 じゃん

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ワイナリーの紹介

丹波ワイン

京都府

京都、丹波の里山から届く日本人のためのワイン!

日本ワインの楽しみ方

京都府船井郡丹波町にある丹波ワインさん。大阪の伊丹空港を出て車で1時間ほど走り、峠を登って、下って、本当にこんな田舎にワイナリーがあるのかしらと不安になるくらい走ったら、古い民家がポツポツある田園風景の美しい場所に、クロイ電機という会社の工場が突如現れ、その隣が丹波ワイン。

京都でもワインを作っているのか、それもこんな田舎で!と思うかもしれませんが、丹波ワインさんは創業1979年、もう40年以上もワインづくりに取り組む老舗ワイナリーです。

ブドウ畑の奥に見える建物がクロイ電機の工場

日本人のためのワインを

丹波ワインは、ワイナリーと畑の隣にあるクロイ電機の社長であった黒井哲夫さんが設立したワイナリーです。電機メーカーの社長として海外出張が多く、グルメでもあった黒井社長は、ヨーロッパに根付く、ワインがある食文化とその美味しさに感動したそうです。現地でたくさんワインを買い込んで日本に帰り、飲んでみたところ、現地で感じた感動の味わいと「何かが違う…」。

ワインを語る時に良く使われる、ブドウ畑を取り巻く自然環境やつくり手を指す「テロワール」という言葉がありますが、黒井さんは、日本に持ち帰ったヨーロッパのワインを飲んで、まさにワインにおけるテロワールの重要さを実感します。

日本で、日本の食文化の中で飲んで美味しいワインを作ろう!と一念発起。クロイ電機の社長は妹婿に託し、私財を投げ売って、ワイナリーを立ち上げることにしたそうです。当時は異業種からワイン産業に参入することは珍しく、そのうえブドウ栽培にとってマイナスである降水量は、ブドウの名産地である山梨県の2倍の多さ。「絶対にやめた方がいい」と周りから散々言われただろうことは容易に想像がつきます。それでも行動を起こすなんて、黒井社長の夢に懸ける情熱と、そして勇気が凄い!設立当時は近くの廃業していた酒蔵を借りて醸造をスタート。ワイナリーで多く見かけるのは銀色のステンレスタンクですが、丹波ワインの醸造所には、当時のなごりで、日本酒の酒蔵で良く使われている緑色のホーロータンクが並びます。

緑のホーロータンクが並ぶ醸造所

拘り続けて

ワイン造りを始めるにあたり、ワイン醸造に知識のある人間が必要ということで、山梨大学の醸造学科を卒業したばかりの末田さんが仲間入り。末田さんは2023年現在も栽培担当としてフル活躍されているそうです。「和食に、京都の食文化に合うワインを創る」という想いのもと、丹波の地に合った品種を探求し続けていらっしゃり、末田さん達が管理する自社畑には約50種類ものブドウ品種が植えられています。また、ブドウを植える時に使う台木(苗に違う品種の枝を接木したもの)まで作って研究しているという拘りぶり。私は台木まで手掛けているワイナリーを初めて知りました。

黒井さんが丹波の里山で始めた小さなワイナリーも、今や年間40万本も生産する国内大手ワイナリーです。他のワイナリーで良く見かける縦型のステンレスタンクではなく、横型の巨大なタンクなど、生産設備もどれも大きく圧巻でした。

営業の坂本さんと巨大タンク。並ぶと大きさが分かります。

「打倒!とりあえずビール」

丹波ワインさんのワインの中で、私が好きなのは「てぐみ30」という微発泡にごりワイン。30品種のブドウを一緒に醸造し、発酵により発生する炭酸ガスも一緒に封じ込めて瓶詰めされています。50品種ものブドウを育てる研究熱心な丹波ワインさんだからこそできる商品なんだと畑を見て納得しました。「てぐみ」シリーズは、丹波ワインの女性醸造長が、日本に根付く「とりあえずビール」の文化が羨ましく、「妥当!とりあえずビール」のコンセプトで開発した商品です。ワインがやたら主張するのではなく、料理に寄り添うコクや苦味。そしてまさにビールのような喉越し。新鮮なお刺身や、居酒屋で最初に出てくるような、おばんざいメニューと一緒に飲みたいと思える1本。先代の社長である黒井さんが目指した「日本食に合うワイン」が、40年の時を経て形になって私の元へ届いているという事に感動しながら、テイスティングさせて頂き、ほろ酔い気分で伊丹空港に送ってもらったのでした。

てぐみと、新鮮なヒラメのカルパッチョ

 

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